Facebook


こちらのブログでFacebookの特徴が分析されている。

→ macska dot org「Facebookの普及に見る米国の社会階層性と、『米国=実名文化論』の間違い」


書いたのはライターでアメリカの大学で講師をしている小山エミさんという人。ベン・メズリックの著作『facebook』をもとに、フェイスブックの由来を紹介しながら、SNSに見られるアメリカ社会の階層性をわかりやすくかみくだいて分析している。その内容を一言でいうと「フェイスブックハーバード大学の社交クラブを母体にしたもので、エリートたちと同じ場に所属したいという中間層の上昇志向(=アメリカンドリーム)を惹きつけて拡大していった、だから、大学へ行くような若者たちはフェイスブックへ、そうでない貧困層の若者たちはもっと猥雑でごった煮のマイスペースへと流れており、SNSの階層分化が生じている」というもの。マイスペースについてはこちらの記事で詳しく紹介している。

→ macska dot org「悪徳業者から生まれたカオスなソーシャル・ネットワーク――フレンドスター・フェイスブックに対する、マイスペースの異質さ」


ちなみに当方は、SNSの囲い込まれる感じがどうも苦手で、ミクシィフェイスブックマイスペースも手を出していない。つながりを誘導され、お膳立てされるシステム自体、所属するのが苦手な私には、圧迫感と居心地の悪さをおぼえる。同じ理由でネットゲームももう手を出さないようにしている。それにマーケティング業者じゃあるまいし、誰がどんな音楽を聴こうがどんな映画を観ようがどんな本を読もうがどうでもいいじゃない。売れてようといまいと好きなの聴いて好きなの観て好きなの読むよ。そもそも、そうしたものを知人から薦められるのって心理的負担になりませんか。「Amazonからのお薦め」とちがって即削除ってわけにもいかないし、「あの本、もう読みましたか?」と言ってるほうはなんの気なしに言っていても、ああ読まなきゃとプレッシャーになったり、「いえ、まだなんです、すいません」と謝ってしまってしばらくたってからでもなんでこっちが謝んなきゃいけないのさともやもやした気分になったり。なのでこういうのはあまり気軽に「お薦め」してはいけないと思うんですけど。